社内教育上に必要な「褒める」も「叱る」も土台となる普段のコミュニケーションがあるからこそ効いてきます。普段のコミュニケーションが取れているかどうかがお互いの信用や信頼に繋がり、部下はアドバイスを「聞く態度」が出来るのです。では、コミュニケーションの基礎とはなんでしょうか?それは「受け答え」です。「訊かれたことにちゃんと答える」これができるだけで大きくコミュニケーションは変わります。

◆「褒める」と「叱る」どちらが大事?

最近の教育では「褒める」ことがいいことだと言われるようになってきました。心理学でも、承認欲求を満たすと、次なるステップに向かいやすいと言われています。しかし、仕事の現場では「叱る」必要も出てきます。「叱る」とは、相手の非を指摘、説明し、きびしく注意を与えるという意味ですから、仕事上では見過ごす訳にはいかない「叱る」事案は多々あります。腹をたてて相手に注意するという意味を持つ「怒る」とは別の話ですから、仕事上では、「褒める」も「叱る」もどちらも必要です。

◆相手の心に刺さるには?

しかしながら、褒めても叱っても相手の心に届かない、刺さらないことなんてしょっちゅうあるのが社会です。それがなぜ起こるかというと、普段のコミュニケーションが薄っぺらいからです。といっても、普段のコミュニケーションでバカ話など雑談をしているからといって、コミュニケーションが取れているかといったらそうではありません。
部下の立場からすると、「自分のことをよく見てくれているかどうか」がポイントになります。自分のことを普段からよく見てくれている人の言葉は、どんな言葉にしても、ちゃんと受け止めようとします。しかし、何かあると自分のことばかり話しをしたり、自分の意見ばかり押しつけてくる上司には、最初から耳に蓋をしているのです。
よく居酒屋で、上司にアドバイスを求めると、「俺が若いころはな・・・」といつの間にか上司の自慢話(本人はそうとは思っていなくても)になってしまうことが多々あります。こういうことの延長にパワハラなどのハラスメントが内在しています。この時の正解は、上司は訊かれたことに答えてあげればいいだけなのです。そうして部下の話を聴いてあげれば、部下は「自分のことをよく見てくれている」と感じることができ、その後何か上司から話があった際も「聞く態度」が出来るのです。
しかし、これも知っていてもできることではありません。なぜなら上司の「感覚」でしかないからです。この「感覚」を正しく再プログラミングさえすれば、社内コミュニケーションが変わるようになります。

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